2020.10.30
外壁の選び方
住まいの「顔」となる表情を生み出す外壁。
外壁って実は、見た目の印象を変えるだけでなく、選ぶ素材によって室内での過ごしやすさや住宅維持コストなど機能性にも関わる重要な部分なのです。
今回は外壁の種類と、ウツミ工務店で今人気の外壁の種類をご紹介します。
■ 外壁の種類
『窯業系サイディング』
戸建て住宅の78.5%以上のシェアがあるサイデイング外壁材の中でも、最も主流になっている外壁の種類。
セメントなどを主原料に、繊維質の木片や無機物を混ぜて成型硬化したものです。
【メリット】
色やデザインが豊富
耐久性が良い
大量生産が可能なので、コストパフォーマンスが良い
【デメリット】
サイディングの継ぎ目、シーリング材が目立つ
シーリング材も劣化をするため、メンテナンスがかかる
※ シーリング材 = 建物の防水性・気密性を保持するため、継ぎ目などに充填する材料
『金属系サイディング』
金属の表面材と断熱効果のある芯材を組み合わせて成型したもの
約10%の住宅に使用されている。
【メリット】
- 軽量で建物への負担が少ない
- スタイリッシュなデザインが可能
【デメリット】
- シーリング材の劣化や銅板にサビがでる恐れがある
- 色落ちもしやすい
『モルタル』
砂とセメントと水を合わせて、現場で職人が塗り上げる「モルタル」
約17.7%の住宅に使われています。
【メリット】
- ナチュラルな風合いや手仕事ならではの味のある仕上がりが人気
- 模様や種類が多く、独特な風合いになるのが魅力的
(職人がコテやローラーを巧みに使って仕上げています!)
【デメリット】
- ヒビが入りやすい素材のためメンテナンスが必要
- 職人が手作業で行うため工期がかかる
- 汚れが目立つ
『ALC』
内部に無数の気泡を含ませた、軽量のコンクリート素材。
耐久性や断熱性に優れている
【メリット】
- 長期メンテナンスが不要なほど耐久性に優れている
【デメリット】
- 塗装の劣化によって内部に水分が進入すると寒暖差でヒビが入る
『タイル』
粘土や各種鉱物を混ぜて板状にして焼き固めてつくるタイル
立体感があり風合いに高級感がある
【メリット】
- 重厚な仕上がりで、スタイルを問わず雰囲気のある外観になる
- 耐久性・耐候性に優れていて、メンテナンス費用を抑えることができる
【デメリット】
- 他の外壁材より初期費用がかかる
窯業系サイディングの約2倍とも言われている
『木質系サイディング』
無垢の木材などを板状にしたもの
【メリット】
- 断熱性が優れている
- 自然素材の風合いに温かみがある
【デメリット】
- 再塗装が必要なためメンテナンス費用がかかる
- 水分に弱いため、雨で劣化が早まる
■ 外壁材の選び方
外壁は家の印象を決める重要な部分、素材選びや色選びはなるべく時間をかけて慎重に行う方が良いです。
実際に外壁素材を選ぶ際、お客様は施工例を参考にして好きな外観イメージを持ってきてくださいます。
お好きな外観イメージに近いものを提案させていただきますが、
その際はそれぞれの外壁材のメリット、デメリット、メンテナンスまでご説明をさせていただいています。
イメージが沸かなかったり、迷われている方にはモデルハウスの外壁や施工現場の外壁を見ていただきます。
最近、ウツミ工務店で人気の外壁は風合いや表情に個性が出る『モルタル下地の塗壁』です。
自然素材が使われている安心感と落ち着いた風合い、サイディングのような継ぎ目がないことが、人気の要因。
中山吉成モデルハウスの外壁でも採用していますが、『e-Wall(モルタル外壁通気工法)』は、防水性が大きく向上し、
遮熱効果の高い性能があります。この工法によってクラックの発生軽減や耐久性に優れたものになっています。
また、継ぎ目がないので自由度の高いデザインが可能で、左官職人の仕上げにより温かみのある味わい深い印象の外壁になりました。
■ まとめ
外壁の役割は、主に3つです。
住宅の見た目を彩ること
防水性・防風性・耐火性など住宅を護ること
耐熱性・断熱性・遮音性など住宅の環境を整えること
外壁材の技術や機能は進化しているものの、何十年も使う住宅は必ずメンテナンスが必要になります。
ウツミ工務店では、定期点検の際に外壁もお調べしアドバイスをさせていただいています。
素敵なお家で、長く安心して暮らせるように、自宅の外壁が気になる方はぜひご連絡ください!