2024.06.18
実際の事例をもとにした設計時の検討ポイント
設計の際に検討しているポイントを、実際の事例をもとにご紹介します。
塗装仕上げ
塗装仕上げの検討について、最終的な決定は現場で行います。これは、実際の現場で周辺環境(壁、床、天井)の色味や素材を考慮して検討するためです。
添付写真の物件では、天井にシナ合板を使用しています。当初はクリア塗装を予定していましたが、現場での検討時に想定以上に色が強く出ていることが判明しました(飴色)。この物件では、天井の色味が強すぎると判断し(自然な仕上がりをご所望)、シナ合板の素地に近づけるためにオスモカラー(ウッドワックス・バーチ)を塗布することに決めました。
粘り強く検討した結果、最終的な仕上がりとして木肌を美しく残し、上質で落ち着きのある空間となりました。
設計時には、現場での実際の環境や素材の特性を細かく確認しながら最適な仕上げを見つけていくことが重要です。これからも一つ一つのプロジェクトにおいて、お客様のご要望に応えながら丁寧に検討を重ね、美しい空間を創り出していきます。次回も、別の事例をもとにした検討ポイントをご紹介いたします。お楽しみに!
伯望