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注文住宅の良い間取りとは?人気の間取りや失敗例も解説

注文住宅の間取りを自分で考えてみることは、家づくりのイメージ固めにつながります。しかし家の広さは限られるので、生活スタイルやこだわりなどを考慮し、優先順位をつけて間取りをプランすることが大切です。

この記事では、暮らしやすい家をつくるために、注文住宅の良い間取りの条件を解説します。また、注文住宅で人気の間取りや注文住宅の間取りで失敗した例も併せて紹介します。注文住宅の間取りを考える際の参考にしてください。

1.注文住宅の良い間取りの条件3つ

注文住宅の良い間取りとは、デザイン性だけでなく実用性も兼ね備えられている間取りのことです。ここでは注文住宅の間取りが良くなる条件を説明します。具体的には、以下の3つの条件を満たす部屋の配置にすることが大切です。

  • 十分な収納スペースが確保されている
  • 家具・家電の配置や大きさを考えて設計されている
  • 水回りの動線がコンパクトである

それぞれなぜ良い間取りの条件と言えるのか、条件を満たすためには何を意識すればよいのかなどを以下で解説します。

十分な収納スペースが確保されている

注文住宅の間取りを考えるときは、まず十分な収納スペースを確保することが大切です。注文住宅は設計の自由度が高いため、デザインにこだわる方が多いです。しかし、せっかくデザイン性に優れた住宅を作っても部屋に物が溢れてしまうと見た目が台無しになります。デザイン性を生かすためにも、十分な収納スペースを確保して住宅の実用性を高められると良いでしょう。

どれくらいの広さがあれば良いのかは家族の人数・年齢や子どもの有無などによって変わるため一概には言えませんが、今の家にある荷物をすべて入れたとしても余裕があるくらいのスペースは確保しておきましょう。新居での生活が始まれば、新築したときよりも荷物が増えることが前提であるためです。

特に小学校入学前の子どもがいる場合は、これから制服や習い事の道具といった学用品が増えるため、収納スペースを多めに取った間取りを考えたほうが良いでしょう。

家具・家電の配置や大きさを考えて設計されている

注文住宅の間取りを考えるときは、家具・家電の配置や大きさを考えて設計することも重要になります。注文住宅のメリットは、使用する家具や家電のサイズに合わせて間取りを考えられることです。しかし、間取りを決める際に家具や家電を考慮せず家を建ててしまうと、購入した家電が所定の位置に収まらず置き場所に困ったり、他の部屋への動線上に家具を置かざるを得なくなったりします。その結果、家のデザイン性や実用性が損なわれてしまうため、注文住宅の間取りを考えるときは家具・家電の配置や大きさを考えて設計することが大切です。

家具・家電の配置や大きさを考慮した間取りにするには、購入する家具・家電のサイズ感をある程度決めてから設計を行いましょう。

水回りの動線がコンパクトである

注文住宅の間取りを考えるときは、キッチン・風呂・脱衣所・洗面所・トイレなどの水回りの生活動線がコンパクトになるよう設計することも大切です。注文住宅は部屋の配置を自由に決めることができますが、水回りは使用頻度が高い空間であり、一日に何度も往復することがあるため、バラバラに配置すると家の実用性が悪くなります。

水回りの導線をコンパクトにするには、例えばキッチン、洗濯室、干し場、トイレの間を行き止まりなしで回遊できるようにしたり、洗濯動線を意識してバルコニーがある2階に風呂や脱衣所を用意したりするなどの工夫が考えられます。

2.注文住宅の人気の間取り10選

ここでは、注文住宅で人気の間取りを紹介します。具体的には以下の10個です。

(1)シューズクローク
(2)パントリー
(3)ファミリークローゼット
(4)吹き抜け
(5)リビング階段
(6)対面式キッチン
(7)スキップフロア
(8)サンクンリビング
(9)ロフト
(10)小上がり畳

それぞれの活用メリットや活用例を以下で紹介します。

(1)シューズクローク

注文住宅の人気の間取りとしてまず挙げられるのが、シューズクロークです。靴や屋外で使う物などを一か所にまとめて収納できるため、家の顔とも言える玄関周りをすっきりさせることが可能です。

注文住宅であれば、家族の人数や子どもの年齢などを考慮した上で必要な収納量に合わせて部屋の大きさを調節したり、収納棚の配置を変えたりすることができます。

シューズクロークには、例えば、子どもの用具や学用品、庭掃除道具、釣りやゴルフといった趣味の道具などをしまっておけます。さらに、ハンガーパイプ付きのシューズクロークであれば、冬のコートを玄関で脱いでしまうこともできます。

(2)パントリー

注文住宅の間取りとして、常温で保存できる食材を大量に保管しておけるパントリーも人気です。食材の保存場所がキッチンだけであれば食材をまとめ買いしたときに保管場所に困りますが、パントリーがあればスペースが十分にあるため余裕をもって買い物することができます。

パントリーは、共働き夫婦や小さい子どもがいる家族など、毎日買い物に行くことが難しい家庭に向いています。また、災害時に備えた食料庫としても活用できるため、防災を意識した家づくりをしたい方にもおすすめです。

パントリーには、食材を取り出しやすいように奥行きが浅いタイプや玄関からパントリーを通ってキッチンに通り抜けられるウォークスルータイプなどがありますが、注文住宅であれば希望に合わせてパントリーのタイプが選ぶことができます。

(3)ファミリークローゼット

ファミリークローゼットは一つの収納スペースに家族全員の衣類を収納できるスペースで、注文住宅で人気の間取りの一つです。収納場所を一つにまとめると生活動線や家事動線がシンプルになり、生活全体が楽になります。

注文住宅では、家族の生活スタイルや衣類の量などに合わせてファミリークローゼットの場所やサイズを自由に設計することができます。

(4)吹き抜け

注文住宅の人気の間取りとして、吹き抜けも欠かせません。上階の床がなく1階から最上階までつながっているため、天井が高く空間が広々と感じられます。下の階から見上げたり、上の階から下に向かって話すことができたりするので、家族のコミュニケーションが取りやすくなります。

注文住宅では、吹き抜けの設置によってスペースが狭くなりがちな2階の部屋の間取りを考慮して設計することが可能です。

(5)リビング階段

注文住宅の人気の間取りとしてリビング階段も挙げられます。リビング階段とはその名の通り、リビングに設置された階段のことです。上階に上がるときは必ずリビングを通る間取りになるため、家族がお互いに顔を合わせる機会が多くなります。また、廊下の長さを最小限に抑えることができるので、他のスペースを広くすることもできます。

リビング階段はデザイン性の高いものが数多くあり、注文住宅であれば好みに合ったリビング階段を選ぶことができます。

(6)対面式キッチン

対面式キッチンも注文住宅の人気の間取りの一つです。対面式キッチンを採用すればリビングの様子を見ながら食事の支度ができるため、家族とのコミュニケーションが取りやすくなります。また、リビングの光がキッチンにも届くため調理する手元が明るくなったり、食卓からキッチンに回り込まずに済むため後片付けが楽になったりします。

対面式キッチンにはアイランドキッチンやペニンシュラキッチンなど種類が複数あり、注文住宅であれば家族の生活スタイルや好みに合った形を選ぶことができます。

(7)スキップフロア

中2階や中3階に当たるスキップフロアも、注文住宅で人気の間取りです。1階または2階の床を一部上げて、数段の階段を取り付ければスキップフロアになります。

スキップフロアのメリットは、実際の部屋の大きさに比べて広く見える点です。また高低差があることで空間にメリハリが生まれ、間仕切りのない一つの部屋でも用途に分けて使用することができます。

注文住宅であれば、書斎やワークスペースなど部屋の目的に合わせてスキップフロアを設計することができます。また、中2階のスキップフロアに2階へ続く階段を取り付けて各部屋へ移動しやすくすることも可能です。

(8)サンクンリビング

注文住宅で人気の間取りとして、部屋の床を一段下げた空間であるサンクンリビングも挙げられます。

床が低くなる分天井が遠くなるため、開放的な部屋になります。また、段差があることで普通の部屋とは異なる雰囲気が生まれ、おしゃれな空間にすることが可能です。

注文住宅であればリビングのどの部分を一段下げるか、段差をどれくらいにするかなど細かい部分にこだわることができます。

(9)ロフト

ロフトも注文住宅で人気の間取りの一つです。特に、平屋を建てるときにロフトのある間取りを選択するケースがあります。床面積が限られている平屋でもロフトをつくることで新しいスペースを確保でき、他の空間を広く使うことが可能になります。

ロフトは収納スペース、寝室、子ども部屋などさまざまな用途で使用されており、注文住宅であれば使用目的に合わせて一から設計することができます。

(10)小上がり畳

注文住宅の人気の間取りとして、小上がり畳も挙げられます。小上がり畳とは床面から一段上げて小上がりにした和室のことです。小上がり畳はリビングに設置されることが多く、空間に奥行き感が出たり、段差を収納として有効活用できたりといった利点があります。

小上がり畳は子どもの遊び場、寝室など用途が豊富にあり、中には小上がり畳を掘りごたつにするご家庭もあります。注文住宅であれば、空間の目的やライフスタイルに合わせた小上がり畳を設計することが可能です。

3.注文住宅のよくある失敗6選

ここでは、注文住宅でよくある失敗例を「収納」「LDK」「水回り」の間取り別に分けて計6つ紹介します。

<収納に関する失敗例>

  • 奥行きを気にせず間取りを考えたら使いづらい収納になった
  • よく考えずに窓を設置したら収納棚が置けなくなった

<LDKに関する失敗例>

  • 吹き抜けを作ったら音漏れに悩まされた
  • 家具・家電を配置したらコンセントが使えなかった

<水回りに関する失敗例>

  • オープンキッチンにしたら食べ物のニオイが部屋に広がった
  • 家の周辺の環境を考えず水回りを配置したら、人の存在が気になった

同じような失敗をしないために、それぞれの対策方法を以下で解説します。

収納に関する失敗例

収納の失敗例でよくあるのは、「奥行き」と「窓の位置」に関するものです。

奥行きを気にせず間取りを考えたら使いづらい収納になった

収納に関する失敗例として、奥行きについて深く考えずに設計してしまい、家に住み始めてから収納の使いづらさに気づくことが挙げられます。
収納の奥行きは、広すぎても狭すぎても不便です。例えばパントリーの奥行きが広いと、奥にしまった物を取り出しづらくなります。反対に押入れ収納の奥行きが狭すぎると、旅行に使うトランクや冬の掛布団など幅をとる物をしまうことができません。
収納の奥行きを適切に設定するには、間取りを決める段階で中に入れる物や収納を使用する場面を具体的に想定しておくことが大切です。

よく考えずに窓を設置したら収納棚が置けなくなった

窓の位置や大きさが収納棚と合わず、収納場所に困るケースもよくあります。例えば、太陽光を室内に取り入れようと大きめの窓を設置する場合、窓がある面には高さのある収納棚を置けません。
収納を確保しつつ適切な窓の位置や大きさを決めるためには、間取りを考える際にまず収納棚を含む家具の配置を考える必要があります。

LDKに関する失敗例

LDKの失敗例でよくあるのは、「吹き抜け」と「コンセント」に関するものです。

吹き抜けを作ったら音漏れに悩まされた

LDKに関する失敗例としては、開放感を出す目的で作った吹き抜けによって音漏れに悩まされるケースがまず挙げられます。下階と上階を遮る天井がないため、例えば1階の話し声が2階まで響いてうるさく感じることがあります。

吹き抜けをつくる場合は、他の部屋の間取りや壁材の材質などを工夫してなるべく音漏れが気にならないようにすると良いです。また、空間に開放感を出す方法としては吹き抜け以外にも引戸付きのリビング階段などがありますので、理想の暮らしに合わせた間取りを選択しましょう。

家具・家電を配置したらコンセントが使えなかった

家具や家電を多く設置するLDKでは、コンセントがうまく使えずに苦労したという失敗例もあります。例えば家電の位置に対してコンセントの位置が遠すぎたり、コンセントが家具の裏に隠れてしまったりといった失敗です。
コンセントで失敗しないためには、間取りを決めるときにコンセントの位置や数を忘れずにチェックするようにしましょう。

水回りに関する失敗例

水回りの失敗例でよくあるのは、「オープンキッチン」と「家の周辺環境」に関するものです。

オープンキッチンにしたら食べ物のニオイが部屋に広がった

水回りに関する注文住宅の間取りの失敗例としては、オープンキッチンにしたことで食べ物のニオイが部屋中に伝わってしまう点が挙げられます。例えば、家族がくつろぐリビングにまで生ゴミのニオイが充満してしまうこともあります。
オープンキッチンにする場合は、ゴミ箱を蓋付きにしたり、換気のためにロールカーテンやブラインドで仕切れるようにしたりといったニオイ対策が必要になります。

家の周辺の環境を考えず水回りを配置したら、人の存在が気になった

水回りの失敗として、トイレや浴室といった水回りの配置を考える際に家の周辺の環境を考えずに設計してしまい、外の人の存在が気になって落ち着かないケースもあります。例えば道路に面した部分に浴室を配置するとお風呂の音が家の外まで聞こえてしまい、プライベートが守られません。
水回りの間取りは、生活動線だけではなく家の周辺環境も意識して配置しましょう。

4.まとめ

注文住宅を設計するときは、間取りを良くするための条件を意識する必要があります。また、シューズクロークや対面式キッチン、パントリー、小上り畳などが人気の間取りになります。注文住宅の魅力は設計の自由度が高いことですので、ご家族のライフスタイルに合ったこだわりを取り入れた間取りにしたいものです。間取に失敗しないためにも、実際に家で生活することを想像しながら考えると良いでしょう。

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