家づくりのスケジュール 6つの局面と21の工程をご紹介
いつかは持ってみたいと思う、家族が集うマイホーム。しかし家を建てるといっても、実際にはどういった工程を経てできあがるのかわからないという方も多いのではないでしょうか。ここでは家づくりに必要な工程と期間がわかるスケジュールを一覧でご紹介します。ぜひ将来の「家づくり」の参考にしてみてください。
INDEX
STEP01計画 [ 3~4カ月程度 ]
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家のイメージづくり
モデルハウスを見学して、理想の家のイメージづくりをします。実際に見て、触って、雰囲気を感じることでより家づくりのイメージが膨らみます。
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依頼会社選び
家づくりの依頼先である住宅会社は、大きく「ハウスメーカー」「工務店」「設計事務所」の3つに分けられます。住宅会社の種類によってサービスの強みが異なるため、じっくり比較、検討して条件や希望に合う住宅会社を決めましょう。
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資金計画
家づくりの資金は住宅ローンを借り入れて調達するのが一般的です。年収や他の借入金の額によって借りられる金額の上限が変化するため、金融機関に相談するのが良いでしょう。「借りられる金額」よりも「返済できる金額」を基本に計画を練るのがポイントです。
STEP02検討 [ 2~3カ月程度 ]
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敷地調査
建築予定の敷地の測量や、給水・排水・電気の引き込み位置などを調査します。また敷地内だけでなく、敷地に接している道路の状況、周辺環境などの情報も収集します。
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ラフ設計
住宅会社に依頼し、ラフプランといわれる家づくりのたたき台を作成してもらいます。住宅会社がヒアリングに基づき間取りなどの希望をラフプランにまとめます。
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概算見積り
住宅会社にラフプランの仕様で概算見積書を作成してもらいます。工事項目ごとに費用がわかる内訳明細書も一緒に作成してもらうように伝えておくのが良いでしょう。
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実施計画
家づくりのスケジュールや間取り、仕様などの具体的な施工の計画を立てます。ラフプランと概算見積りの中から最も希望に合ったものを選び、住宅会社に実施計画を作成してもらいます。
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本見積り
実施計画で作成した仕様を元に本見積りを作成してもらいます。複数の会社から相見積りを取る場合は、見積り条件を合わせておくと工事ごとの費用が比較しやすくなります。
STEP03契約 [ 2カ月程度 ]
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契約
本見積りの内容に合意できれば依頼先と本契約(建築・工事請負契約)を結びます。契約前にしておく必要がある手続きや、契約時に必要な書類などがあるため事前に段取りを確認しておくのが良いでしょう。
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建築確認申請書の提出
建築の仕様が建築基準法を順守しているかを確認するため、「建築確認申請書」を指定確認検査機関に提出しなければなりません。申請者は建築主ですが、依頼先の会社が代理人となって申請を行うケースが一般的です。
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地盤調査(必要があれば地盤改良)
地盤の耐久性を調査します。地盤がしっかりしていない土地では、地震による地盤沈下で家が傾いてしまう危険性があります。建築前に地盤の状態を調査し、必要があれば地盤を頑丈にする工事を行う場合もあります。
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最終図面確認
着工の前に最終の図面確認を行います。営業や設計、デザイナーが依頼者と一緒に確認するケースが一般的です。
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仮住まい
建て替えの場合は、新居に入居できるまで仮住まいでの生活となります。工事の状況により入居日が変動する可能性があるため、仮住まいの期間は長めに見込んでおくのが良いでしょう。
STEP04敷地整備 [ 2カ月程度 ]
STEP05工事 [ 3~4カ月程度 ]
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基礎工事
建物を支え安定させる「基礎」をつくる工事です。「基礎」は地面と建物のつなぎ部分にあたり、家の土台となるため重要な工程です。
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上棟式
家の骨組みの工事が完了したことに感謝し、新しい建物の安全を祈る儀式です。最近では執り行わないケースも増えています。
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屋根・外壁工事
家の骨組みができあがれば、屋根と外壁の工事の工程に移ります。屋根の工事が完了すると、工事途中の段階で建物の構造の安全性をチェックする「中間検査」をしなければなりません。また中間検査に合格しなければ外壁工事に進めないよう建築基準法で定められています。
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造作・内装・外装仕上げ工事
キッチンやバス、トイレなどの設備工事や外壁の塗装が行われ、家としての完成が目に見えるかたちとなります。